OCDな私

一昨日、治療開始後丁度1年目の諸検査を受けた。胃カメラ、造影CT、血液検査。

いずれも異常なし。内視鏡で見ると頚部食道表面の凸凹は残っているが、毎回のバイオプシーで「放射線食道炎後の所見」とされている。

3ヶ月ごとのフォローアップで、カメラを飲み込むのも随分上手くなった。(と自画自賛

今回の担当医も、私が内科医の端くれであることをご存じない様子で「あ、飲み込むのお上手ですね〜」「あ、心配なさそうですよ〜。前回と全く同じで〜す」「さぁ、スムースに終わりましたぁ〜」と褒めて下さる。

ベテランナースはカメラ実施中、ずっと背中をさすり続けてくれ、これが大いに緊張をほぐしてくれるのだ。

30分ほど回復室でうたた寝をし、外来診察室へ移動。

流れるように事は進み、役割分担の決まったプロフェッショナル集団の作業リレーに感嘆する。

外来では主治医Dr.Kの簡潔にして適確な説明を受け、「ちょうど1年ですねぇ。CR維持です。この調子で行きましょう」の言葉に、検査直前の若干の不安も払拭され、100歳まで生きそうな気分になる。(そんなはずはないのだが)

 

と同時に、はっと気付いた。

「あれ、昨日までサクロデラックス(コルセット)巻くほどだった腰痛が、どこかへ飛んでった」

「ははぁ、これが清田雅智先生が言うところのOCD(強迫性障害) spectrum disorderとしての腰痛か」

などと妙に納得する。

一旦、患者として受診した際には、徹底して患者に成り切ることで、かえって医療者としても得るものは大きいのだ。
そして、結構図太いと思っていた自分が、実は「メタかもしれない」というOCDに陥っていたらしいことに気付くのだ。

人間弱いものだ。

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OCDとしての疼痛